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Vol. 7
01 The Surfaris - Surfer Joe
02 The Turtles - Surfer Dan
03 Dave and The Saints - Leavin' Surf City
04 The Intimates - I've Got A Tiger In My Tank
05 Gary Paxton & The ?'s - Two Hump, Dual Bump
Camel Named Robert E. Lee
06 Mr. Gasser & The Weirdos - Doin’ The Surfink
07 The Silly Surfers - Gremmie Out Of Control
08 The Weird-Ohs - Leaky Boat Louie
09 The Weird-Ohs - Drag Hag
10 The Ghouls - Dracula's Deuce
11 The Breakers - Surfin' Tragedy
12 The Cornells - Surf Fever
13 The Crestones - She's a Bad Motorcycle
14 Warner Bros. - Varoom
15 The Mar-Vels - Surfing At Makaha
16 Jerry Clayton - The Metal Monster
17 Jekyll and Hyde - Dracula Drag
18 The Ran-Dells - Sound Of The Sun
19 The Cyclone III - You've Got A Bomb
20 The Trashmen - Surfin' Bird
21 Pat & The Californians - Be Billy
22 Gary Lewis & The Playboys - Doin' The Flake
23 Shiny Brothers - Smilesville, U.S.A.
24 Cartee Brothers - Cindy
25 Scuba Clowns - Scuba Dive
26 The Jordanaires - Malibu Run
27 The Alpines - Shush-Boomer
28 Basil Swift And The Seegrams - Farmer's Daughter
29 The Street Cleaners - That's Cool, That's Trash
30 Doug Van Beck Trio - Surfin' Little Girl
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Vol.7
ここではノヴェルティー作品を中心に集約しました。
昔から歌劇で男性が女性役を演じる際に使われて
いた裏声ファルセットという技術があります。
Canada の Vocal Quartet The Diamonds が
The Gladiolas のカヴァーソング “Little Darlin’”
を1957年に全米2位の大ヒットにした際に
「男性ファルセットコーラスによるノヴェルティーソング」
と揶揄されて以来、ファルセットは一歩間違えれば
ノヴェルティーソングと判定されてしまう危険を
はらんでいました。その境界線をも公証しています。
これらの曲を編集していて気づかされる事があります。
それはこれらの曲が Vocal group の系譜の上に
あるもので、無意識のうちに我々は確認作業を
していたという事です。それが Novelty song で
あっても「いとおかし」(とても趣が深い) と愛でる
自分に気づくはずです。
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The Surfaris |
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7-01
The Surfaris - Surfer Joe
(7: Princess Records 50) 1963
Southern California high school の高校生
4人が結成したグループ。
Ron Wilson (Lead Vocal, Drums)
Jim Fuller (Lead Guitar)
Bob Berryhill (Rhythm Guitar)
Pat Connolly (Bass Guitar)
録音当時まだ高校生だった彼らは “Surfer Joe” を
録音するにあたってB面が必要だと言われ
単純なギターブレイクを備えたドラムソロタイプの曲を
ギタリストの Bob Berryhill は提案した。
B面の録音が必要となりセッション中に片手間で
録音した3つの曲のうち1つが “Wipe Out” だった。
他の2曲は Lively Ones のカヴァー“Hot Doggin'”
と “High Tide” だった。
ドラマーの Ron Wilson はドラムソロを演奏し始め、
約10分で彼らは “Wipe Out” を作った。ギミックの
イントロが必要ということで、Bob Berryhill の父は
マイクの近くで石膏を染み込ませたボードを壊し、
バンドマネージャーの Dale Smallin は不気味な
笑い声を挿入しB面曲 “Wipe Out” は完成した。
録音は Engineer の Paul Buff が設立した
Pal Recording Studio で1962年10月に行われた。
このスタジオは若き Frank Zappa が所属していた事
でも知られるがこの時 The Sufaris の録音には関わっていない。
バンドマネージャーの Dale Smallin は自身のレーベル
DFS (彼の本名 Dale Francis Smallin から命名)
からこのシングルをリリースした。
初版は DFS 11/12 として “Surfer Joe” はオリジナルの
3分40秒ヴァージョンが1963年1月に100枚 (500枚説
もあり) リリースされた。
Dale Smallin はこのシングルを Del-Fi, Era, Liberty, Capitol
に打診したが悉く拒否された。The Surfaris は臆することなく、
グループの名前を知らせるために地元のコンサートで
このシングルを販売し始めた。The Belairs の Richard Delvy
がそれに興味を持って Princess Records のオーナーの
John Marascalco にこのシングルは手渡された。
John Marascalco は Little Richard の一連のヒット曲
の共作者としても有名で、ロスアンジェルス周辺の
多くのローカルレーベルの運営に携わっている有名な
出資者で、Princess Records と同様に Vault Records
にも出資してその後 Richard Delvy と共同運営を
していく。John Marascalco は将来のロイヤリティーを保障する
手付金として The Surfaris へ200ドル前払いした。
そして Princess Records 50 のカタログナンバーで2月に
再リリースした際には “Surfer Joe” が2分20秒のショート
ヴァージョンに編集されラベルにも 2:20 とクレジットされてる。
Princess Records は Richard Delvy がスタジオエンジニアー
を務めており、“Wipe Out” に Richard Delvy はさらにエコー
をかけて “Surfer Joe” は曲中の Verse 2 と Verse 5 が
削られた。当時自身のバンド The Belairs を維持しながら
Princess Records を経営してた Richard Delvy こと
Richard Delvecchio (後の The Challengers) だが、
彼は若いのに金の儲け方を知ってる人物で ”Wipe Out”
が売れると判断してエンディングを短くフェイドアウト処理し
増量プレスする。英雄サーファーの末路を歌ったこの歌は
暗に徴兵制度を揶揄しているためにその部分を歌った
Verse 5 がカットされたのだろう。Princess Records ヴァージョン
はローカルヒットになり、Richard Delvy はすぐさまラジオ局の
友人達にプッシュした。Dot Records がこの曲に
興味を示してきたので Richard Delvy は高値で売り払っている。
Dot Records が買い上げて4月に再々リリースされたのだが
その際に “Wipe Out” がA面になり “Surfer Joe” (2:20)
はB面扱いになったが1963年6月22日をピークに
“Wipe Out” が全米2位のビッグヒットとなった挙句に
B面の “Surfer Joe” (2:20) までも同年8月31日を
ピークに全米62位のスマッシュヒットとなった。
サーファー達が集まるスポット Doheny に
ブリーチしたブロンドヘアーを持つビッグな
サーファー Surfer Joe がいる。
みんな Surfer Joe を英雄視してた。
彼は26本もの大量のサーフボードを車に積んで
週末の大会ではトロフィーを獲得する Surfer Joe
しかし海兵隊員に加わった時に、ばっさり髪を
切られた可哀想な Surfer Joe は風邪をひいた。
ここまでがショートヴァージョンで、カットされた
Verse 5ではこんな事が歌われる。
Surfer Joe はもうサーフィンをすることが
許されておらず、海兵隊では肉体労働をしてる。
今では Surfer Joe は KP (軍事用語:軍内の
「キッチンパトロール」の意味で食事の準備、
皿洗い等を意味する)」している。
可哀想な Surfer Joe
Down in Doheny where the surfers all go
There's a big, bleached blondie named Surfer Joe
He has a green surfboard with a woody to match
And when he's ridin' the freeways
Man, is he hard to catch!
Surfer Joe, now look at him go
Surfer, surfer
Surfer Joe, go man go
Oh, oh oh oh Surfer Joe
I saw him one day flyin' down the road
With 26 surfboards and a hundred pound load
I knew where he was headin', tryin' to reach
The playground of the surfboarders, Doheney Beach
Surfer Joe, now look at him go
Surfer, surfer
Surfer Joe, go man go
Oh, oh oh oh Surfer Joe
He went down to Huntington Beach one week
For the annual surfers' convention meet
He was hangin' five and walkin' the nose
And when the meet was over, the trophy was Joe's
Surfer Joe, now look at him go
Surfer, surfer
Surfer Joe, go man go,
Oh, oh oh oh Surfer Joe
Ok let's go
(Instrumental)
Surfer Joe joined Uncle Sam's marines today
They stationed him at Pendleton, not far away
They cut of his big blonde locks I'm told
And when he went on maneuvers Joe caught cold
Surfer Joe, now look at him go
Surfer, surfer
Surfer Joe, go man go,
Oh surfer Joe
Nah, now that didn't stop him or keep him away
When the surf was up he still had his day
They caught him at the trestle
Down by the sea
And now poor Joe is doing KP
Surfer Joe, now look at him go
Surfer, surfer surfer Joe
Go man go
Oh oh oh oh Surfer Joe
Oh-huh-oh oh-huho oh-huh-o
(Poor Joe!)
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日本盤はザ・サーファーズ |
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The Turtles |
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7-02
The Turtles - Surfer Dan
(7: White Whale WW-276) 1968 The Turtles Present The Battle Of The Bands
(LP: White Whale WWS 7118) 1968
ラベルのヴァリエーション説明。
シングルのリリースが1968年9月7日で
アルバムのリリースが1968年11月1日なので
アルバム告知がラベルにプリントされたシングルを
レイタープレスとする。 プレス工場別で記すと Monarch だけがハイフンが入る。
Pitman Pressing (WW 276) New Jersey
Terre Haute Pressing (WW 276) Indiana
Monarch Pressing (WW-276) Los Angeles California
The Turtles は Los Angeles の Westchester
高校の仲間たちで結成した Surf Band の
The Crossfires を母体にする。
13-03 Dave Del Conte And The Castaways -
The Lonely Surfer も参照。
Howard Kaylan
Mark Volman
Al Nichol
Chip Douglas
John Barbata
Jim Tucker
その後 Folk Rock Movement 真っ只中に
設立されたばかりの White Whale Records
と契約するのだが The Byrds と The Beatles
を足して The Tyrtles という奇妙なネーミング
を彼らはしたが、それは長く続かず The Turtles
となった経緯を持つ。彼らはギタリストの
Mark Volman によるコミカルなステージマナー
によってキャッチーな存在になったが、元々
Surf Band なので、架空のバンドバトルを
題材にした彼らのコンセプトアルバム
"The Turtles Present the Battle of the Bands"
(White Whale WWS 7118) に The Cross Fires
と言うグループが演奏するといった形で収録され、
The Turtles 名義でピクチャースリーヴを
付けてリリースした。で、この曲は上記の
The Surfaris - Surfer Joe のカウンターソング
である。凄いスピードで移動している Surfer Dan
の滑稽なストーリーを歌っている。
Moving so fast you can't see him go by
Everybody's talking bout Surfer Dan
Doheny to Nirvana in his Chevy Sedan
Moving so fast you can't see him go by
通り過ぎるのを見ることができないほど彼は速く動く
みんなが話題にしてる Surfer Dan
彼のシボレーセダンで Doheny から Nirvana へ
通り過ぎるのを見ることができないほど彼は速く動く
He's a gremmie Mahareshi in his baggies
and beads
Super Stock surfer jock down to his knees
He's so ripped he can't see you go by
彼は派手なサーファーパンツを着てる偉大なる
下手くそなサーファーで
かっこいいサーファー達もひざまずく
彼はとても筋肉モリモリで、あなたが通り過ぎるのを
見ることができない
Surfer Dan someone that everyone knows
(He's so cool you know his cool is cool)
27 girls follow wherever he goes
誰もが知っている Surfer Dan は誰なのか
(彼はとてもクールなので、貴方も彼のクールは
ホントにクールだと解る)
彼が行くところはどこでも27人の女の子達が
追っかけてる
Everybody's looking for Surfer Dan
Skinny Minnie, mom and dad and Uncle Sam
He's so cool they can't see him go by
誰もが Surfer Dan を探しています
愚痴ってる女、ママもパパ、アンクルサムも探してる
彼はとてもかっこいいので、彼が通り過ぎるのを
見ることができない
Surfer Dan someone that everyone knows
(He's so cool you know his cool is cool)
27 girls follow wherever he goes
(Boss, Stoked, Groovy)
誰もが知っている Surfer Dan は誰なのか
(彼はとてもクールなので、貴方も彼のクールは
ホントにクールだと解る)
彼が行くところはどこでも27人の女の子達が
追っかけてる
Everybody's talking bout Surfer Dan
Doheny to Nirvana in his Chevy Sedan
Moving so fast you can't see him go by
He's so ripped he can't see you go by
He's so cool you can't see him go by
みんなが話題にしてる Surfer Dan
彼のシボレーセダンで Doheny から Nirvana へ
通り過ぎるのを見ることができないほど彼は速く動く
彼はとても筋肉モリモリで、あなたが通り過ぎるのを
見ることができない
彼はとてもかっこいいので、彼が通り過ぎるのを
見ることができない
Surfer Dan...
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Dave and The Saints |
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7-03
Dave and The Saints - Leavin' Surf City
(7: Band Box 341) 1963
彼らはロッキー山脈に囲まれたコロラド州のバンドで
これはリーダーの Dave Barhite が書いたオリジナル曲。
Surfin’ のメッカであるカリフォルニアから波がない地元に
帰るので、来年またねってのがこの歌の
コンセプトだが、”Surf City” のコーラスを
用いた全くの Surfin’ Music でやってるとこが
ガレージ的なアイディアで面白い。
Dave Barhite (Lead Vocal, Guitar)
Mrs. Barhite (Dave's wife/ Backing Vocals)
Daryl Kennedy (Drums, Backing Vocals)
Clinton Brown (Bass Guitar, Backing Vocals)
って、奥さんにコーラスさせてるし。。。。
グループメンバーの Clinton Brown の息子が知らせてくれたので
他の詳細を追加する。
「このレコーディング当時、Dave & The Saints はスリーピースバンドで
Dave Barhite と Daryl Kennedy がドラムス、父の Clinton Brown
がベースでした。彼はこの曲をコロラド(当時彼が住んでいた場所
なのでおそらくデンバー)のスタジオで録音したと言い、それが録音
されたのは1963年10月下旬だったと語った。
Dave Barhite が曲を書きました。地元のチャートではトップ100以内
に入り、ビルボードでは104位かその程度だったと思います。
彼らは、当時起こっていた大サーフィンブームの最中に
それを発売したいと考えていました。
サイド2はカバー曲 “Fever” (最初の録音は1956年の
Little Willie John) で、父がオリジナル・ヴァージョンとは
違うように聞こえるように特定のベース・パートを書き、
父、Daryl Kennedy、Dave Barhite がオーバーダブ中に
手拍子と指パッチンを入れた。
Dave Barhiteは、やりすぎないよう、女性の声を半分真似するために
わざと面白い裏声でこの曲を歌いました。
彼らは両方の曲を1日でレコーディングしました。
数か月後、父 Clinton Brown が軍隊に入り、バンドには他の奏者が
加わりましたが、しばらくベーシストを失いました。
サックス奏者が追加されたと思いますが、私が知っているのは
それくらいです。私の父は2019年に亡くなりました。」
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The Intimates |
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7-04
The Intimates - I've Got A Tiger In My Tank
(7: Epic 5-9743) 1964
Pickwick Record の Jerry Vance がガソリンスタンド
Esso のCMソングの依頼を受けて、若き Lou Reed
が Pickwick Records のスタッフライター時代に書いた
曲で、録音は The Primitives (Lou Reed, John Cale,
Tony Conrad, Walter De Maria)と同じセッションで行われた。
1962年に Esso ガソリンはキャンペーンで “Put A Tiger
In Your Tank”(君の車のタンクにタイガーを入れようぜ)
のキャッチコピーが使われた。
それを期に Tiger In Tank 系の歌は幾つか存在するのだが、
例えば The Jalopy Five (I've Got A) Tiger In My Tank
(Hit Records 145) これは Bergen White が書いた
同名異曲だ。(Bobby Russell & Bergen White による
Bobby And Bergen Spar Records 750 も同じトラック)
それはさて置き、まるで強精剤のような
Esso のガソリンを入れてパワフルに加速する車を
イメージさせるこの曲を Lou Reed らは歌っている。
この曲は Pickwick が翌年リリースしたコンピアルバム
Soundsville! (Stereo Spectrum Records DLP-187) に
収録させた The Beachnuts (Featuring Lou Reed)
“I've Got A Tiger In My Tank” の初期ヴァージョンである。
しかし曲中に挿入される虎の咆哮は、どちらかと言えば
大男がゲロ吐いてるようで大笑いする。
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Gary Paxton |
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7-05
Gary Paxton & The ?'s - Two Hump, Dual Bump
Camel Named Robert E. Lee
(7: Garpax 45-44180) 1964
ここで Gary Usher 関連のノヴェルティーソングを連続で。
大滝詠一さんのシングルB面にノヴェルティーソングが
あるように、 Surfin’ & Hot Rod 業界のボスである
Gary Usher の裏の顔はノヴェルティーソングだ。
ノヴェルティーソングこそが Gary Usher の真髄と
言ってもいいだろう、いいよね、いいに決まってるさの
三段活用だあ!(笑)
Gary Paxton の Garpax だが、その連番でリリースされた
ノヴェルティー作品にも Gary Usher はコーラスで
参加している。これはホットロッドカーやサーフィンを
テーマにしたノヴェルティーソングだが The Beach Boys
のヒットソングや他のホットロッドヒット曲の有名な
フレーズを随所に散りばめた印象的な作品。
Vince & The Waikiki Rumblers の Vince Mutulo が
作曲し、Gary Paxton が作詞を担当している。
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7-06
Mr. Gasser & The Weirdos - Doin’ The Surfink
(7: Capitol PRO 2644) 1964
カスタム・カーのデザイナー、イラストレーターとして活躍した
Ed “Big Daddy” Roth によって1963年に生み出された
Rat (溝ネズミ) をモチーフにしたキャラクターの Rat Fink は、
California のサブ・カルチャーと密接に関連し大人気となる。
Surfin' & Hot Rod Sound で大当たりを連発してした
Capirol Records がこれを放っておくはずもなく、
Mr. Gasser And The Weirdos というバンドをでっち上げ、
アルバムの制作を企画。ここで白羽の矢を立てられたのが、
またしても Gary Usher である。
Ed Roth による Rat Fink がカヴァーに描かれた Mr. Gasser
And The Weirdos 名義のアルバムは、1963~64年にかけて
3枚も制作され、本件はその3枚目のアルバム “Surfink”
(LP:Capitol T/ST-2114) に収録されたほか、
The Super Stocks のアルバム “Surf Route 101” に
ボーナス・シングルとして付属された。
Jim Economides (Producer)
Jimmie Haskell (Leader, Arranger)
Benjamin Barrett (Orchestra Manager)
Steve Douglas (Saxophone)
David Gates (Guitar)
Neil Levang (Guitar)
Jerry Cole (Guitar)
Leon Russell (Keyboards)
Steve LaFever (Bass)
Earl Palmer (Drums)
Frank Capp (Percussion)
Robin Ward (Vocals)
Gary Usher (Vocals)
Bob Klimes (Vocals)
Ritchie Burns (Vocals)
Dennis McCarthy (Vocals)
Darlene Love (Vocals)
不気味ないでたちでありながら、どこか憎めないとぼけた
キャラクターの Rat Fink をモチーフとしただけに、
最高に楽しいノヴェルティー・アルバムに仕上がっている。
そしてそのサウンドは、流石はプロフェッショナルと呼ぶべき
ものだ。正統派の Hot Rod Sound はもちろんだが、
こうしたサブ・カルチャーと密接に絡んだサウンドも
楽しんでこそ、ブームの本当の意味での全体像が
見えてくるのではなかろうか。なおタイトルの“Surfink”
は、もちろん “Surf” と “Fink” をかけた造語である。
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7-07
The Silly Surfers - Gremmie Out Of Control
(LP: Mercury MG-20977 mono / SR-60977 stereo) 1964
ホットロッドイラストレイターの William Campbell が
描いたモンスター系のコミカルなキャラクターを
モチーフとしたプラモデルやフィギュアが発売された。
結局この奇妙なモンスターキャラクターはディズニーに
対するアンチテーゼだ。甘いキャラなんかに満足できない
年齢層はアヴァンギャルドなキャラに魅せられるのだ。
日本で言うところの「キモカワ」ってとこか。
現在でも根強いマニアがいるそのモンスターキャラクター
を題材にし、Gary Usher のノヴェルティー路線が
開花した2枚のモンスター系ノヴェルティーアルバムが
Mercury Records からリリースされた。
The Weird-Ohs - New! The Sounds Of The Weird-Ohs
(Mercury MG-20976/SR-60976)
The Silly Surfers - New! The Sounds Of The Silly Surfers
(Mercury MG-20977/SR-60977)
この2枚はどちらもサウンド的には同じである。
この The Silly Surfers との姉妹プロジェクトである
The Weird-Ohs のアルバムから6曲ずつピックアップ
したカップリングで、このモンスターキャラクターの
プラモデル会社の Hawk が自社レーベル Hailyで編集した
宣伝用アルバム (Hairy HR-101)をリリースしている。
これらのアルバムでも Chuck Girard がリードヴォーカルを
担当し楽しい Surf Style Vocal を聴かせる。
プロデュースはこのプラモデルの発案者でおもちゃや
ゲームの有名な製作者の Reuben Klamer
そして Direction は Nick Venet が担当した。
楽曲は Gary Usher-Roger Christian
の他にも Jimmie Haskell, Dave Weiss らが提供している。
Directed By Nick Venet
Produced By Reuben Klamer
Gary Usher
Ritchie Burns
Richie Podolor
Jerry Cole
Randy Thomas
Chuck Girard
Shary Richards
All Selections written by Roger Christian, Jimmy Haskell,
Gary Usher And Dave Weiss
Gremmie とは、下手、初心者を指すサーファースラングだ。
曲中叫ばれるカワバンガ (Cowabunga) とは、1960年代
のサーファー文化における有名なスラングの一つである。
主な使用例として、サーフィンでうまく波に乗ることが
できたときに発せられる、「やったぜ!」などがある。
この言葉は、1950年代のアメリカの子供向けテレビ番組
Howdy Doody に登場するキャラクター、Chief Thunderthud
によって使われた言葉、"Kawabonga"に由来する。
ティンカ・トンカ・インディアン (Tinka Tonka Indians、
Princess Summerfall Winterspring と Chief Featherman
による架空の部族) の言葉で、彼らの部族があらゆる驚きを
表現するために用いられる "Kawagoopa" という言葉があったが
後に Chief Thunderthud (Ooragnak 族に属した) が同様の
感嘆として "Kawabonga" を使い始めた。1960年代この番組
を見て育ったサーファーたちが、この言葉をサーフィンの場で
用いて、いつしか「カワバンガ (Cowabunga) / やったぜ!」という
現在の語形に変化していった。
どこのビーチにもいる、自分ではなんでも知っていると思っている
ピエロのような主人公は、いつも「Cowabunga」の発声練習を
している。よいスクランブルは、大きな波がロールを巻き始めた時だ。
でも下手くそがコントロールを失うより悪いことはない…
といったことがコミカルに歌われるノヴェルティ・ソングだ。
しかしそこは Gary Usher のプロジェクトだけあり、
コミカルな中にあってもシリアスなサウンド作りがなされて
いる点は流石だ。
Every beach has a clown who thinks he knows it all
Hang-ten out to Santa Fe when surf comes out
tomorrow lets go!
And he's always practicing his cowabunga call
Cowabunga!
But the menace scrambles when the big waves start to roll
'Cause there's nothing worse then a gremmie out of control
Gremmie out of control
Gremmie out of control
'Cause there's nothing worse then a gremmie out of control
The kids all know that a gremmie's talk is cheep
Ride the Hula-Han over the pipeline bonsai to the saddle bowl
Tho they just try to ignore this ugly creep
Cowabunga!
His board is always full of dings 'cause he's always
doing stupid things
There's nothing worse then a gremmie out of control
Gremmie out of control
Gremmie out of control
'Cause there's nothing worse then a gremmie out of control
(Instrumental)
Gremmie out of control
Gremmie out of control
There's nothing worse then a gremmie out of control
There's nothing worse then a gremmie out of control
There's nothing worse then a gremmie out of control
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7-08
The Weird-Ohs - Leaky Boat Louie
(LP: Mercury MG 20976 mono / SR 60976 stereo) 1964
(7: Mercury 72410) 1964
アルバムジャケにこう書いてある
”Music to make models by"
「プラモデル作りながら聴いてね」と。
これを聴けば大瀧詠一さんのヴィジョンと同じ事が解るだろう。
The Weird-Ohs は The Silly Surfers の姉妹プロジェクトで、
アルバムは連番でリリースされている。バンド名こそ違って
いるが実際は同じプロジェクトで、リリースの際に各々に
振り分けられただけだ。本件では太っちょの Louie が
コミカルなワールドを繰り広げる。救命胴衣にセイリング・
ハットをかぶり、太い葉巻を咥え、冷えたハイ・ボールを
片手に持った Louie のボートは力強く進んで行くのだが…
最後はボートにブクブクと水が入ってきてしまうという
コミカルな歌だ。本件はアルバムにも収録された他、
シングル盤としてもリリースされている。本件がA面扱い
で、B面は “Digger” だった。(Mercury 72410)
Rock & Roll のマーケットの裏では Novelty Song が
しっかりと根付いている。
He's kinda big and he looks real fat
(Leaky boat Louie)
With his life preserver and sailing hat
(Leaky boat Louie)
With big cigar and a cool high ball
Louie and his boat can really haul
Leaky boat Louie leaky really hog
When he jumps in his boat for his daily run
(Leaky boat Louie)
You wouldn't believe what Louie calls fun
(Leaky boat Louie)
Everybody knows he's the hog of the lake
Cause he doesn't care for anybody's sake
Leaky boat Louie leaky really hog
(Instrumental)
If you're gonna be in the water today
(Leaky boat Louie)
Ya better make sure you're out'a a his way
(Leaky boat Louie)
If it's leaky boat Louie there ain't no doubt
He'll run ya down if you don't look out
Leaky boat Louie leaky really hog
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7-09
The Weird-Ohs - Drag Hag
((LP: Mercury MG 20976 mono / SR 60976 stereo) 1964
当時プラモデルでも販売されていた奇妙な
モンスターキャラクターを題材にしたものでホットロッド
イラストレイターの William Campbell が
モンスターを描いている。
Mercury Records から The Weird-Ohs と
The Silly Surfers の2枚のアルバムがリリースされ
このプラモデル会社の Hawk が自社レーベル Haily
からこの2つのアルバムから6曲ずつピックアップして
編集し宣伝用アルバム (Haily 101)としてもリリースした。
これらのアルバムで Chuck Girard がリードヴォーカル
を担当し楽しい Surf Style Vocal を聴かせている。
また1965年にカルト映画 Psycho a Go Go にも
出演する女優の Shary Richards が奇妙かつ
ぶっ飛んだポップな声を挿入し、それが効果的な
アクセントとなっている。
プロデュースはこのプラモデルの発案者で
おもちゃやゲームの有名な製作者の Reuben Klamer
そして Direction は Nick Venet が担当した。
この曲は Gary Usher-Roger Christian が提供している。
There's a real sweet couple you see most everyday
A mother and child in a full brown Chevolet
In the center of town she drives like a fiend
With her baby in front she throws a shift that's mean
Just a little old lady on the way to store
You'd never know that her buggie's full bore
People never laugh because they know her game
It didn't take long for her to race to fame
She's runnin' slicks in back with a blower on top
This full race buggie is all she's got
She doesn't need more, She got power to spare
So on your way to the market you'd better beware
With her legs stickin' out and a mean head of hair
She's not much on looks but she doesn't really care
For when her and her baby start out on a trip
She makes the corner sidewalk seen like a drag strip
(Instrumental)
She's runnin' slicks in back with a blower on top
This full race buggie is all she's got
She doesn't need more, She got power to spare
So on your way to the market you'd better beware
With her legs stickin' out and a mean head of hair
She's not much on looks but she doesn't really care
For when her and her baby start out on a trip
She makes the corner sidewalk seen like a drag strip
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7-10
The Ghouls - Dracula's Deuce
(LP: Capitol T 2215 mono / ST 2215 stereo) 1964
折りしも The Munsters (CBS), The Addams Family (ABC)
とモンスターホラーコメディーのテレビ番組が始まった
1964年、まさにアメリカではモンスターホラーコメディーの
ムーヴメント到来!とリリースされた企画アルバムから。
グループ名の The Ghouls (グールズ)とは、墓場を荒らして
人肉を食する悪鬼達のことだ。ゴールスでもクールス
でもないので要注意(笑)しかし何とも物騒だが、
サウンド自体は Monster Hot Rod の部類に入るもので、
この手のファンには人気がある。夏場に聴けば、ただで
さえ涼しい感じのする Surf Music であるが、更に涼しく
なることうけあいである。1964年10月に録音された
本件はアルバムのタイトルにもなった曲で、真っ黒に
ペイントされたドラキュラの Deuce Coupe を歌った
ノベルティ・ソングである。
Jim Economides (Producer)
Gary Usher (Leader, Conductor, Vocals)
Glen Campbell (Guitar)
Richie Allen (Guitar)
Ritchie Burns (Guitar, Vocals)
Bill Cooper (Bass)
Hal Blaine (Drums)
Steve Douglas (Saxophone)
Chuck Girard (Lead Vocal, Keyboards)
まるで霊柩車のようだが、タイトルとは裏腹に
女性コーラス隊も入るポップで楽しい曲だ。
あがた森魚氏のテクノポップユニットである
ヴァージンVS「さらば青春のハイウェイ」や
「星空サイクリング」等で遠藤賢司さんの奥さんの
関端ひかるさんらが入れる明るい女性コーラスの原型が
本件 The Ghouls - Dracula’s Deuce から
伺えると言えば乱暴だろうか(笑)
アルバム自体も良くできており、ノヴェルティ・
アルバムの中でも最高峰に位置する一枚だ。
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7-11
The Breakers - Surfin' Tragedy
(7: Impact 14-IMX) 1963
このシングルは通常の黒い盤と
黄色い透明な盤の2種類がリリースされた。
勇壮なフレンチホルンを効果的に使い
Jim Waller & The Deltas, The Stowaways, The Udy Sisters
がバックを務めたサーフィンノヴェルティーの金字塔作品。
Surfin’ movement の真っ只中でこのような悲劇の
デスソング (死を悼む歌) をリリースしたのだから
イメージリーダーだった The Beach Boys / Jan & Dean
に対する営業妨害に値する(笑)
それはさておき作詞を担当した Anthony John Hilder は
ドキュメント映画の製作者であり FBI の捜査官でもあった。
彼は様々なレベルの政府汚職を調査して摘発してる。
そんな彼が書いた歌詞なので一人のサーファーが
死に至った悲劇を皮肉を込めて示唆表現している。
作曲を担当した Robert John Hafner は映画 Pulp Fiction
でも有名になった The Revels - Comanche の
作曲家としても知られる作曲家、プロデューサー、俳優
である。彼は1960年代後半には音楽シーンから
離れてヒッピー運動に参加した。
所謂 Pray For The Surf 物 (波に祈る) もそうだが
Surfin' は命を懸けた野外スポーツである。
そんな二人が書いた曲だからこそ皮肉な
デスソングになったのだろう。
しかもサーフヴォーカルスタイルで歌うから大爆笑だ。
The sun was rising on the Earth that day,
wow woh...
The surf was breaking big and the sky was gray,
wow woh...
No one would have known that the day was yet to show
A tragedy, wow woh... surfin' tragedy
その日、太陽が地球に昇っていた、おおお おお...
波は大きく砕けていて、空は灰色だった、おおお おお...
その日がまだ表されていないことを誰も知らなかっただろう
悲劇、おおお おお...サーフィンの悲劇
Shooting up the curl with his head held high,
wow woh...
He waved to his girl as the beach went by,
wow woh...
Little did he know that the day was yet to show
A tragedy, wow woh... surfin' tragedy
彼は頭を高く上げて大波を撃ち抜いた、おおお おお...
ビーチを通り過ぎると、彼は彼女に手を振った。おおお おお...
彼はその日がまだ示されていないことをほとんど知らなかった
悲劇、おおお おお...サーフィンの悲劇
Skilled at surfin', he was the best
Forty miles per hour, riding the crest
Right between the pilings of a Malibu pier
While darting to the wipe out as the pilings appeared
彼はサーフィンに熟練し、彼は最高のサーファーだった
時速40マイル、波の頂上に乗る
マリブ桟橋の杭の間
杭が現れたときに大波によって彼は弾き飛ばされた
The sun was setting on the Earth that day,
wow woh...
The tide as it set seemed to say,
wow woh...
You should've stayed at home
But how could you have known
Your destiny was to be
A tragedy, surfin' tragedy
その日、太陽が地球に沈んでいた、おおお おお...
潮は引いていった、おおお おお...
君は家にいるべきだった
しかし、君の運命をどうやって知ることができただろうか
悲劇、サーフィンの悲劇
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The Cornells |
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7-12
The Cornells - Surf Fever
(7: Garex Records GA-206) 1963
所謂 Surfin’ Craze 物 (サーフィンの熱狂的な流行
の意味) の一つなのだが後に Moby Grape に参加する
Peter Lewis がリードギターで、誰ぞがバックで
“Surf Fever, Surf Fever” とハモってる。これが滑稽な
コーラスで、聴く者は必ずと言っていいほど一緒にハモってしまう。
本気でやればやるほど間抜けに聞こえる素晴らしい歌だ。
The Cornells の5人のメンバーのうち、4人はハリウッドの
セレブリティの息子たちだった。
Peter Lewis (1945年7月15日生まれ、リードギター)
は女優の Lorette Young の2番目の息子で、
彼は後にロック・バンドの Moby Grape のメンバーとなる。
他の3人Bob Linkletter (Rhythm Guitar), Jim O’Keefe(Sax),
Charlie Correll (Drums) も俳優やショウビジネスに携わる有名人
たちの息子たち。そして一般の両親を持っていたのは
Tom Crumplar (Bass)のみだった。それはそれとして、
個人的には “Surf Fever” のシングル盤が、UAレーベル経由
で当時日本コロンビアからリリースされていたということに驚く。
ということは、あの滑稽なコーラスを聴いて楽しんでいた人が、
リアルタイムで日本にもいたということだ (笑)
ちなみに The Cornells は1962〜1963にかけて、
4枚のシングルと1枚のアルバムをリリースしている。
Mama’s Little Baby/Wak-A-Cha (Garex-100) 1962
Malibu Surf/Aqua Caliente (Garex-102) 1963
Beach Bound/Lone Star Stomp (Garex-201) 1963
Surf Fever/Do The Slauson (Garex-206) 1963
LP: Beach Bound (Garex GA-100) 1962
2枚目のシングル、“Aqua Caliente” は ”Sloop John B”
と同じ曲。勝手にタイトルを代えたのだと思われる。
で、アルバム(もちろんレアー) には “Surf Fever” は未収録。
おそらく ”Surf Fever” はアルバム発売後に録音されたのだろう。
Scott Engel (後の The Walker Brothers の Scott Walker) と
Jonathan Young (Arvee A-5039 シングル1枚を1961年にリリース
した) の二人は当時多くのプロジェクトに参加しており、
本件 The Cornels ともスタジオで一緒に録音してた。
即ちこれは若き Scott Engel がギター参加した裏名盤なのだ。
詳細は13-31 を参照すべし。
そして、ミステリアスなアルバムが1枚リリースされている。
1969年にカナダオンリーのリリースで、The Surf Riders -
Ten Tons Of Wet (Condor Records CST-2468)
というのがあるのだが、これが The Cornells の
LP “Beach Bound”と全く同じ内容なのだ。Condor Records
はカナダの低予算レーベルだが、1969年にこんなアルバム
をリリースしてはたして何枚売れたのだろうかと、
こっちが心配になる(笑)
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日本盤はザ・コーネルス(ズではない) |
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The Crestones |
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7-13
The Crestones - She's a Bad Motorcycle
(7: Markie M-117) 1964
The Beach Boys ですら The Crestones のファンだった。
彼らはシカゴのガレージバンドで、アメリカ人が
大好きな Mmm ba baba baba 系コーラスの入った
爆裂バイカーガレージの大傑作。
Jerry Zukowski (Aka Jerry Zee. Lead Vocal, Drums)
Paul Smario (Aka Paul Mario. Guitar)
Richard Mack (Aka Dick James. Guitar/Bass/Vocals)
Richard Mack はベースとギターのダブルネックを使っていた。
通常アメリカでは愛車を She (彼女は)と表現し
愛車のバイクの場合は My Buddy (俺の相棒) と
表現するものだが、この歌では愛車のバイクも
She (彼女は)と表現してる。しかもニトロ燃料を
ぶちこんだレーサー仕様であるのにだ。
「俺の彼女はやんちゃですげえスピードで走るんだぜ」
と言うトッポイ歌だから、アメリカのおっちゃん連中が
大喜びしてるのだ。因みにラベルは真紅のヴァージョンと
U.S.A. Records 配給のロゴが入った2 tone の2種あり。
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Warner Bros |
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7-14
Warner Bros. - Varoom
(7: Everest 2057) 1965
Alfred R. Warner Jr. 率いる4人組で
後に Dunwich Records に移籍して
強烈なストンパーチューン “Lonely I” でも
有名になる彼らの初期作品で、彼らはイリノイ州の
グループだ。これは明らかに The Rivingtons の
ノヴェルティーソング名曲 ”Papa Oom Mow Mow”
のカウンターソングで、スクーターを題材に歌ってる
ホットロッド風のノヴェルティーソングである。
リーダーの Alfred R. Warner Jr. による自作で
低排気量のバイクエキゾーストを効果的に使っている。
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7-15
The Mar-Vels - Surfing At Makaha
(7: In 102) 1964
ハワイの Surfin’ を歌っているが New Hampshire 州
Nashua 出身のガレージバンドのグループヴォーカル
作品である。同州は海との接地面積が可哀想なほど
非常に少ないので無いものねだり的に歌ってみた
ものの、どうも胡散臭い。
しかし Teener Garage としては立派すぎるほどの
グループヴォーカルである。しかし1964年にこれを
やるってのは、よっぽど天気が良かったのだろう。
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Jerry Clayton |
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7-16
Jerry Clayton - The Metal Monster
(7: Big "I" Records 45-301) 1964
Jerry Clayton はソングライター Ivan G. Washabaugh の弟で
Pennsylvania 州 New Salem 出身のロックンロールシンガーだ。
彼らは音楽一家で、Ivan, Jerry, Clayton, そして紅一点の Lillian
の4人はいつも一緒に歌い遊んでいた。
長男の Ivan が Ohio 州 Cleveland に引越し、兄弟姉妹全員も
仕事を求めてそこへ移った。兄弟は Ivan の自宅の地下室で
録音を始めた。次男である Jerry が弟の名を使い Jerry Clayton
と名乗りリードシンガー、ギタリストとして Ivan が書いた曲 "Date Bait"
と "Love Me Or Lose Me" の2つを録音した。 彼らは録音したテープを
カリフォルニアのレコード会社 Up Town Rhythm に送った。
この会社は「あなたが私たちに多額のお金を払えば、私たちは
レコードを宣伝して配布する」と主張した。このロカビリーソングは1
960年に Up Town Rhythm UP 45-301 でリリースされ、
Jerry Clayton のデビューシングルとなった。
当時 Ivan G. Washabaugh は1962年に Ohio 州 Cleveland の
ナイトクラブシンガー Russ Carlyle が ABC Paramount で
リリースしたアルバムのアレンジをしていた。
兄弟は1964年に Ivan の自宅の地下室で再び録音を行い、
本件シングルをリリースした。このレーベルは彼らの所有する
自主レーベルで Big I とは長男でソングライター Ivan G. Washabaugh
の頭文字からネーミングされた。
本件シングルでベースヴォーカルパート "Yeah, yeah, little GTO"
を歌ってるのも Ivan だ。Jerry Clayton は当時 Ohio 州 Cleveland
辺りで活動していたシンガーなので、この作品は五大湖周辺の
パンクシーンの一環から派生したノヴェルティーソングだと推察される。
Surfin' music と Frat rock の要素を取り入れ、時代に遅れずに
ついて行こうと Three Window Coupe, GTO, I Get Around 等の
ヒット曲のコーラスを引用したロッカースタイルの曲になっており
結構笑える。
またこのシングルのB面に収録された “Santa Claus”
は今や Christmas Rocker の人気曲である。
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Dickie Goodman |
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7-17
Jekyll & Hyde - Dracula Drag
(LP: DCP International DCL 3805 mono / DCS 6805 stereo) 1964
(7: DCP International DCP 1126 Promo only) 1964 1963年11月22日にケネディー大統領が暗殺されて
1964年当初は自粛ムードの中、市場は停滞が続いたが
アメリカでは夏休みが明けて9月から新学期となる。
折りしも The Munsters (CBS), The Addams Family (ABC)
とモンスターホラーコメディーのテレビ番組が始まった1964年秋に
アメリカではモンスターホラーコメディーのムーヴメントが到来し
1964年10月にチルドレンアルバム VA "The Monster Album"
がリリースされた。このモンスターアルバムは新しいハロウィンベース
の曲と、"Monster Mash" を含むいくつかの古い曲を再録音したものだった。
Dickie Goodman の1961年のパロディヒッ曲 "Horror Movies" (Rori
601)
を Ska version に変えた "My Baby Loves Monster Movies" や
当時のヒット曲をホラー映画風のパロディにして収録した。
The Newbeats の "Bread And Butter" はドラキュラの歌
"Blood and Butter" になり、"The Girl From Ipanema"
は
"The Ghoul From Ipanema」になった ( The Ghoul グールとは
墓場を荒らして人肉を食する悪鬼のこと)
そしてそのアルバムリリースから2ヵ月後の1964年12月12日に
シングルカットがされ、プロモ盤のみで配布された。その際
ラベル上部のロゴが丸抜きから角抜きに変換される時期だったので
プロモ盤シングルのラベルも2種類存在し、クレジットも
JEKYLL & HYDE から JEKYLL and HYDE とされてる。
なおアルバムのロゴは全て角抜きに統一されており
1968年にはリイシューアルバムがリリースされた。
その際はステレオ盤のみのリリースで
初版のモノ盤 DCL 3805 のジャケットを用いており、
Stereo のクレジットが左上角から右上角に移動してる。
間抜けな事にそのリイシューアルバムの裏ジャケの下部右には
MONAURAL DCL 3805 とのクレジットが残ってる(笑)
本件は Dickie Goodman が書いたモンスター系
ホットロッドノヴェルティーソングの隠れた逸品だ。
彼は New York 州 Brooklyn 生まれの
プロデューサーで、サンプリングの初期の手法である
“Break-in” (割り込み) を発明して使用したことで最も
知られる偉大なる人物だ。この手法では、人気のある
レコードや曲の短いクリップを使用して、声優が
ノベルティーレコードで提起したコメディーの質問に
サンプリング音源で答える方法だ。
共作者の Bill Ramal は Juiliard 音楽学院を卒業して
ノヴェルティーソングを特化してリリースしていて、
正に Dickie Goodman のパートナーとして
うってつけの人物だ。彼らは前作
Jekyll & Hyde - My Baby Loves Monster Movies /
Theme From A Whodunit (DCP International DCP 1111)
で Break-in を使っているが、こちら本件でも Break-in を
使って歌のレスポンスをさせている。
B面に収録した "Frankenstein Meets The Beetles" は
綴りこそ違うが The Beatles を歌ったカウンターソングで、
こちらもアメリカの The Beatles counter reaction 専門
のコレクター達の人気が高い。Dickie Goodman は
当初シングルのB面でノヴェルティーソングを収録
させる流儀を持っていたが、そのマナーは大瀧詠一さんが
継がれていた。
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The Ran-Dells |
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7-18
The Ran-Dells - Sound Of The Sun
(7: Chairman 45-4407) 1963
New Jersey 州 Villas 出身のトリオ。
Robert Rappaport
Steven Rappaport
John Spirt
この曲は彼らの名曲ノヴェルティーソング
“Martian Hop” の続編だ。
火星で火星人のダンスブームを発見した彼らは
他の星々での探査を始めた。
そして太陽でダンスブームが起きてる事に
気づいた彼らは太陽に近づき観察しようとする。
これこそが “Martian Hop” 新章だったのだ。
まるで映画「猿の惑星」をも想起させる展開だ、
嗚呼恐るべしダンスブーム!
因みに私は日本盤シングルのジャケを見て
男が女性の背後からカンチョウをしようとほくそ笑んでいると
思って、私は鼻水出るほど笑ってしまった。
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The Cyclone III (Aka The Statens) |
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7-19
The Cyclone III - You've Got A Bomb
(7: Philips 40258) 1965
ニューヨークの白人ヴォーカルグループ The Statens
の変名ユニットによる One Off シングル。
Frankie Valli がバックコーラスで参加しているが
公表はされていない。当時の Frankie Valli の雑多な
作業の一つと言われている。昔 Frankie Valli と The Statens
が一緒に写った写真を私は持ってたが無くなったので残念。
私は90年代にシアトル近郊のガソリンスタンドで
Frankie Valli に出会ったが、その時に確認しとけばよかった。
聴けば解るように Frankie Valli の声がフューチャーされてる。
弟の Bobby Valli でもここまで似せられないだろう。
The Statens はリード・シンガーの Frank Toscano
を中心にしたイタロ系 White Vocal Quartet で
Joe Ferrentino, Santo Rizzo, Anton Pietrafesta
で構成されていた。
初期 Isley Brothers や Dickie Goodman も
所属していた Mark-X Records Co. から
1961年に1枚シングルをリリースしただけだが、
The Cyclone III 名義のこのユニットでもリリースした。
驚くべきことに自身のレーベル設立前の
Shelby S. Singleton が両面プロデュースを手掛けている。
かっこいい Car Effects を交えて素晴らしい
疾走感を醸し出しながらノヴェルティーとの境界線を
見事に走り回っている。
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The Trashmen |
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7-20
The Trashmen - Surfin' Bird
(7: Garrett Records GA-4002) 1963
(LP: Garrett Records LPGA-200 mono / GAS-200 stereo) 1964
Minnesota 州 Minneapolis で1962年に結成されたガレージバンド。
Tony Andreason (Guitar)
Dal Winslow (Guitar)
Bob Reed (Bass Guitar)
Steve Wahrer (Drums)
1963年11月22日金曜日、現地時間12時30分に
ケネディ大統領暗殺事件が起こった。悲観にくれて
泣きつくす人々。世界中を驚かせた大事件だった。
しかしそれからの米国社会の変化は早かった。
同年12月にリリースされた本件シングル
"Surfin' Bird" は1964年1月25日をピークに
全米4位の大ヒットを作るんだから、まさに世も末的な
Youth Culture の爆発力を見せた。
「明日なき暴走」とでも言うべきか、オス鳥が求愛するときに
首を前に出して奇妙なダンスをするのが Bird Dance だが
それが Dance Movement でもてはやされた。
それが Bob Dylan の故郷 Minnesota 州では
Surf tune へと昇華し、ついに Surfin’ Garage の
金字塔作品が生まれたのだ。
もはや現実逃避の極致、「踊りゃなソンソン」は
世界共通語である事をこの名曲は教えてくれる。
A well a everybody's say about the bird
A well a bird, bird, bird, the bird is the word
A well a bird, bird, bird, well the bird is the word
A well a bird, bird, bird, b-bird's the word
A well a bird, bird, bird, well the bird is the word
A well a bird, bird, b-bird's the word
A well a bird, bird, bird, b-bird's the word
A well a bird, bird, bird, well the bird is the word
A well a bird, bird, b-bird's the word
A well a don't you know about the bird?
Well, everybody knows that the bird is the word!
A well a bird, bird, b-bird's the word
A well a everybody's say about the bird
Bird, bird, bird, b-bird's the word
A well a bird, bird, bird, b-bird's the word
A well a bird, bird, bird, b-bird's the word
A well a bird, bird, b-bird's the word
A well a bird, bird, bird, b-bird's the word
A well a bird, bird, bird, b-bird's the word
A well a bird, bird, bird, b-bird's the word
A well a bird, bird, bird, b-bird's the word
A well a don't you know about the bird?
Well, everybody talking about that the bird is the word!
A well a bird, bird, b-bird's the word
(Breaks)
Babababababa
Mmma mama Papa Mmma mama
Mmma mama Papa Mmma mama
Mmma mama Papa Mmma mama
Mmma mama Papa Mmma mama
Mmma mama Mmma mama Mmma mama
Mmma mama Papa Mmma mama
Mmma mama Papa Mmma mama
Mmma mama Papa Mmma mama
Mmma mama Papa Mmma mama
A well a don't you know about the bird?
Well, everybody knows that the bird is the word!
A well a bird, bird, b-bird's the word
Mmma mama Papa Mmma mama
Mmma mama Papa Mmma mama
Mmma mama Papa Mmma mama
Mmma mama Papa Mmma mama
(Fade out)
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7-21
Pat & The Californians - Be Billy
(7: Downey Records D-122) 1964
California 州南部 San Diego 近郊の
Ramona 出身のガレージバンド。
The Surfaris - Wipe Out のリズムを引用した
Surf Garage の隠れた逸品。この曲を作曲したのが
このグループのリーダーでギタリストの Pat McGowen
が曲を書いており、彼の妹がリードヴォーカルを担当。
Pat McGowan (Guitar)
Pat McGowan' sister (Lead Vocal)
Mike Lochran (Drums)
地元の映画館でライヴをしてたらしい。
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Gary Lewis & The Playboys |
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7-22
Gary Lewis & The Playboys - Doin' The Flake
(7: Liberty 65-227) 1965
人気コメディアンの Jerry Lewis を父に持つ
Gary Lewis 率いる名ポップグループ。
Gary Lewis (Lead Vocal, Drums)
David Walker (Rhythm Guitar)
Allan Ramsay (Bass)
David Costell (Lead Guitar)
John West (Organ, Cordovox = Electronic Accordion)
これは Kellogg のコーンフレークシリアルから
通信販売プレミアムとしてピクチャースリーヴ
を付けて提供された。バックコーラスで "Flake Flake Flake"
と言ってるのはアレンジを担当した Leon Russell である。
Arranged by Leon Russell
Produced by Snuff Garrett
Written by Gary Lewis-Leon Russell- Tom Leslie
(Thomas Lesslie "Snuff" Garrett)
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Wrecking Crew |
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7-23
Shiny Brothers - Smilesville, U.S.A.
(7: Doc Records 101) 1964
ペンシルヴァニア出身の女性歯科医 Helen R. Blumberg
がロスアンジェルスで歯科医院を経営していた。
彼女は「Doctor Shiny-Teeth Dental Kit」という
子供達専用の歯磨きセットの特許権を持っており
その歯磨きキャンペーンソングを Al Capps に委ねた。
プロデュースの H.R.B. Inc. は Helen R. Blumberg の
監修という意味だろう。
この歌はそんなキャンペーンソングで、作曲家クレジットに
R. Rothchild とクレジットされてるようにロスチャイルド家の
資本が見え隠れする。レコーディングはハリウッドの名門
Gold Star Studios で行われ、当然ながらリズムトラックは
Wrecking Crew によるもの。噂では歌っているのが
Bruce Johnston の参加とも言われる Big "T" を
リリースした Valiant レーベルのThe Reveres の
可能性があると言われている。
貧しい子供達にも歯を磨いて笑顔を見せようとした
キャンペーンソングが Surf Style になったのも時流と
プロダクションの影響からか。
因みにラベルは緑と黄色の2種あり。
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Al Cartee |
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7-24
Cartee Brothers - Cindy
(7: Qualla 1965-03) 1965
Al Cartee 率いる Nashville のバンドで Al Cartee, Brent Cartee, Don Cartee からなる兄弟グループだ。 Alan Cartee & The Cartees とも言う。
The Cartees として Reprise でメジャーデビュー
する前に地元のローカルレーベルで Cartee Brothers
名義でリリースしたのがこれ。
これが “Surf City” のコーラスを模倣した
笑えるミディアムバラードの隠れた逸品。
南部 Nashville は The Beach Boys への独特の
憧れを持ってるバンドが多く、それは恐らく
無いものねだりがそうさせるのだろう。
これぞ亜流ならではの素晴らしさだ。
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7-25
Scuba Crowns - Scuba Dive
(7: Challenge 9204) 1963
The Surfaris “Wipe Out” や Jan & Dean “Surf City”
がビルボード上位でチャート争いをしてる最中に
人知れずリリースされたスキューバダイビングソング。
Jerry Fuller が書いたので御多分に漏れず
4 Star Music で管理されてる曲なのだが
このシングルは全く売れなかったのかとてもレアーだ。
ポコポコポコと水の泡の Effect で始まる
ダンスチューンではあるが、残念なことに
水の中で泳ぐダンスは未だ開発されてはいない。
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Jerry Fuller
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7-26
The Jordanaires - Malibu Run
(7: Columbia 4-43283) 1965
彼らは Elvis Presley のバックバンドと同名だが
Elvis のバックバンドではない。同名異グループだ。
Gary Lewis & The Playboys が映画 "Out Of Sight"
のサントラで同名曲 “Malibu Run” を録音してるが
それも関係ない。この Obscure single は
Dusty Springfield も歌った "Son of a Preacher Man"
で有名なソングライター Ronnie Wilkins の One Off
作品で、Ronnie Wilkins のソングライターコンビの
John Hurley もクレジットされている事から
彼らを中心にしたスタジオグループが正体だと思われる。
面白いのは、この陽気な Hot Rod Song のコーラスが
ノヴェルティーとの国境線に立っていることだ。
特に後半 Fade out でヒステリックな感じすらする
高音コーラスからは聴く者の腹を波打たせるだけの
強烈な波動が伝わってくる。
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Danny Hutton |
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7-27
The Alpines - Shush-Boomer
(7: Challenge 59230) 1964
Danny Hutton が Basil Swift And The Seegrams で
Farmer's Daughter をやる以前に Surf 系ソング
をやってた爆裂ガレージ。
良く言えば Five Hundreds - Run Little Rabbit 風の
音の歪みがある。悪く言えば若気の至り青春暴走篇。
「全ての民は Surfin’ & Hot Rod を母として、その後の
活躍&人生がある」が私の 60's論。
驚くのは、ここにも Kim Fowley の名がクレジットされて
いる事。Uncredit だが Lead Vocal - Danny Hutton
Producer - Kim Fowley である。作者でクレジット
されてる Alvarado-Fowley-Hutton の Alvarado は
Tim Alvarado で、彼は Van Dyke Parks - Number Nine
のプロデューサーとしても有名。アレンジャーは
Wrecking Crew のギタリストの Ray Pohlman が担当した。
この曲では初期型の Jet Machine Effect がギターに
施されていて、私の興奮した鼻は極限まで広がってしまった。
これは嵐や吹雪を表現する Storm Effect なのだが、
当時では極一部の Garage Band で確認出来る優れ物。
因みにテーマはスキーです。The Sunrays の前身である
The Snow Men も The Rangers もスキー物をやっていて
同じ Storm Effect を使ってる。
噂によるとこの The Alpines の演奏も The Snow Men
らしい。彼らがスキーテーマを新興勢力にしようと
試みたのが当時の流行映画にも表れている。
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Brian Wilson |
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7-28
Basil Swift And The Seegrams - Farmer's Daughter
(7: Mercury 72386) 1965
Danny Hutton は Three Dog Night のヴォーカル
で有名になる前は 1965年から1966年まで
Hanna-Barbera Records のソングライター兼
シンガーとして活動していた。
それ以前は Kim Fowley と一緒に活動しており
幾つかの One Off 作品に参加してる。
アイルランド出身の Danny Hutton が家族で
Boston に引っ越してきたのが1947年だった。
彼は1960年代に Los Angeles へ移住し、
1964年にA&Mレコードでオーディションを
受け音楽活動を盛んにしていった。
彼はレコードリリースを手に入れるために
計画を立てながらスタジオセッションの仕事を
していた。その間彼は Brian Wilson との
友情が深まり、即興のふざけたセッション中に
"Farmer's Daughter" のカヴァー録音が始まった。
Brian Wilson の Falsetto vocal と Danny Hutton
の Backup vocals をフィーチャーしたこの曲は、
1965年初頭に Mercury Records からリリースされた。
プロデュースは Nick Venet, アレンジは
Danny Hutton が担当している。
I could come from miles away
Ain't got (Ain't got)
No place to stay (No place to stay)
Glad to (Glad to)
Help you plow your fields (Help you plow)
Farmer's daughter (Farmer's daughter)
Might be (Might be)
Just a couple of days (Couple of days)
Clean up (Clean up)
Rest and on my way (On my way)
Thank you (Thank you)
And I'm much obliged (Much obliged)
Farmer's daughter (Farmer's daughter)
(Instrumental)
So long (So long)
Better leave your land (Leave your land)
Many thanks (Many thanks)
It was mighty grand (Mighty grand)
I do (Hope to)
Hope to see you again (See you again)
Farmer's daughter (Farmer's daughter)
Farmer’s daughter
Farmer’s daughter
Farmer’s daughter
(Repiet and Fade out)
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Phil Sloan and Steve Barri |
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7-29
The Street Cleaners - That's Cool, That's Trash
(7: Amy 916) 1964
P.F.Sloan & Steve Barri の変名作品の一つだが
若者達のパーティーの裏側を描いた傑作でもある。
「かっこいい」か「ゴミ:どうしようもない」かだけで
優劣を付けるレスポンスヴォーカルを巧みに使いながら
リズムを構成しており、P.F.Sloan のへろへろヴォーカルが
パーティーの惨劇を想起させるといった奇抜な
アイディアが素晴らしい。
この曲は "Louie Louie" でも有名な The Kingsmen ?が
1965年のアルバム The Kingsmen, Volume 3 でも
カヴァー曲を収録しているが、彼らも一級の
パーティーバンドでもあった。
因みに Flip & Steve 名義で録音したアセテート盤は
パーティーのエフェクトを入れてない初期ヴァージョンの
トラックでエンディングも長い。
Here's gonna be great big party at my house
(La-la la-la-la-la la-la, that's cool)
But I'm chargin' two daughters to
get into my house
(La-la la-la-la-la la-la, that's trash)
Yeah the food and the drinks are all for free
But If you want to pay the cook you gotta
find for me
Now there ain't gonna be any kissin' on
the dance floor
(La-la la-la-la-la la-la, that's trash)
But ain't gonna be any dancin' on the kissin' floor
(La-la la-la-la-la la-la, that's cool)
I got a lot of fun records for you to hear
But my phonograph hasn't worked for over a year
(Instrumental)
(La-la la-la-la-la la-la, that's cool)
(La-la la-la-la-la la-la, that's trash)
(La-la la-la-la-la la-la, that's cool)
(La-la la-la-la-la la-la, that's trash)
And That's cool,cool,cool....
That's trash!
There'll be a lot of pretty girls who love to rock
(La-la la-la-la-la la-la, that's cool)
But oh gotta leave by nine o'clock
(La-la la-la-la-la la-la, that's trash)
But later on our guy we can go for a ride
I got a new motorscooter with Powerglide
(Instrumental)
(La-la la-la-la-la la-la, that's cool)
(La-la la-la-la-la la-la, that's trash)
(La-la la-la-la-la la-la, that's cool)
(La-la la-la-la-la la-la, that's trash)
And That's cool,cool,cool....
That's trash!
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Doug Van Beck Trio |
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7-30
Doug Van Beck Trio - Surfin' Little Girl
(7: Fargo Records LF-1064) 1964
史上最強のサーフィンノヴェルティーシングル。
インディアンによるサーフィンソングは立派な
プロフィールを持っていた!フランスでの兵役で出会った
Doug Morris, Richard Vanderbilt, William Beck
の3人組。フランスの Festival Records と契約して
The GI's (ジーアイズってまんまじゃん!) でデビュー。
その後アメリカに戻ってシングルを Doug Van Beck Trio
としてリリース。リーダーでソングライターの
Doug Morris は The Chiffons “Sweet Talkin’Guy”他
Laurie Records の多くのミュージシャンのプロデュースをした。
このインディアンリズムははまる!
ボンボン系のバスヴォーカルのコーラスが挿入された時に
インディアン vs 狼少年ケンの様相を呈してきたので
私は大笑いしてしまった(爆)
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【戻る】【続く】 |
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