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GRASS ROOTS
THINGS I SHOULD HAVE SAID / TIP OF MY TONGUE (DUNHILL)

1967 LOS ANGELES.FOLK ROCK ALLTIME MASTERPIECE.CHART HIT NO.23.
FLIP REMAKE DIFF VERSION.
BOTH SIDES P.F.SLOAN-STEVE BARRI.PROD BY STEVE BARRI & P.F. SLOAN
ビギナーのために簡単に説明しといてやるかあ。
The Grass Roots は元々 Phil Sloan と Steve Barri が書いた
"Where Were You When I Needed You" を元にプロジェクトが発展した。
当時のフォークロックブームのリアクションを伺うべく Phil Sloan が歌ったこの曲は
The Grass Roots とクレジットされラジオ局 に配布された。ラジオ局からの良い反応を
知った彼らは早速このプロジェクトの為のレコーディングを重ねながらバンドを探す事になった。
サンフランシスコのクラブ Whisky-A-Go-Go に出向きオーディションを行った結果、
地元のバンド The Bedouins が選出された。
このバンドは Denny Ellis (rhythm guitar), Bill Fulton (vocals and lead guitar),
Joel Larson (drums), Dave Stensen(bass) の4人組みで、彼らはサンフランシスコの
バンドバトルで優勝した経歴を持つ。当時彼らは全員18歳以下だった為に契約には
親の同意が必要だった。彼らはその後ロスアンジェルスに出向きライヴパフォーマンスを
しながら部分的な録音に参加する。
彼らにとってファーストシングルとなった Mr. Jones (Ballad Of A Thin Man)
/ You’re A Lonely Girl は間もなくしてラジオ局に配布されて、そして幸先良くチャートイン
している。当時 The Grass Roots という名前は Love の Artur Lee が既に時折使用
しており、その名前でギグを行っていた。それを知った Dunhill Records は法的にトラブルが
起こらないように The Grass Roots のネーミングライセンスを取得している。
Dunhill はグループメンバーをハリウッドのアパートで共同生活をさせ、ライヴパフォーマンス
とレコーディングを続けさせた。グループと Sloan & Barri は改めてニューヴァージョンの
"Where Were You When I Needed You" を含む他を録音させながらアルバム製作を始めた。
アルバムにはメンバー写真は使用されずインパクトの強い写真を用いて市場の反応を伺う
事になった。おそらくそれはメンバーが未成年だったから収録曲とイメージにギャップが
ある事を Dunhill Records が懸念していたからかも知れない。
グループはもっと歌入れにも参加させて欲しいと Dunhill Records にかけあったが、
それは拒否され録音の多くは Phil Sloan によって歌われた。
しかしプランナーだった Phil Sloan がソロ活動に専念する事もあり、プロジェクトは
一時的に頓挫した。それを不満に思ったグループは空中分解してしまいメンバーは
サンフランシスコに戻った。 Bill Fulton と Denny Ellis は The Serpent Power (Vanguard)
に参加 し、Dave Stensen は Gunga Dave と名乗りサンフランシスコのローカルバンドに
参加する。最後までグループを維持しようとしていた Joel Larson もサンフランシスコに
戻って新たなバンド に参加する決意をした。彼はその後 The Byrds のメンバーだった
Gene Clark が結成した Gene Clark & The Group に参加し、その後 Emitt Rhodes 率いる
The Merry-Go-Round に加わる。(1974年からは The Grass Roots に復帰)
しかしその後ニューヴァージョンの "Where Were You When I Needed You" のシングルは
チャートをジャンプアップし全米28位の大ヒットとなっていた。

1967年に入り、改めて他のグループを探さなければいけない状況に陥った Dunhill Records
はロスアンジェルスのバンド The 13th Floor をスカウトした。
彼らはオリジナルソングも持っており、メンバーは Creed Bratton (lead guitar),
Rick Coonce (drums), Warren Entner (vocal and rhythm guitar),
日系人の Kenny Fukomoto (vocal and bass) からなる4人組みだった。
彼らは Dunhill Records にデモ音源を送っており、Dunhill Records は良い感触を持っていた。
しかし間もなくしてグループのソングライターでもあった Kenny Fukomoto が徴兵の為に
グループを脱退する。契約を迫られていた彼らは慌ててメンバーを探し、ミュージシャンズ
ユニオンに出向きベースとヴォーカルが出来る Rob Grill を見つけ出しオーディションの末、
グループに参加させた。Dunhill Records は改めて彼らに The Grass Roots を名乗るように
命じ、The Grass Roots プロジェクトは第二章にて新しいグループで進んで行く事となった。

このシングルは PHIL SLOAN リードヴォーカル時期から脱却した彼らの名盤。
A面は全米23位のスマッシュヒット、B面は PHIL SLOAN が歌った DUNHILL D-4053 の
A面とは違う別ヴァージョン。持ってない奴はいっとっけヽ(^o^)丿


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