With The Beatles |
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TILL THERE WAS YOU |
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ANITA BRYANT |
- TILL THERE WAS YOU / LITTLE GEORGE (GOT THE HICCOUGHS)
(CARLTON 512) |
1959 OKLAHOMA.AS MISS OKLAHOMA.
FEMALE POP SINGER WITH MONTY KELLY AND HIS ORCHESTRA.
ORIGINAL RECORDED AS "THE MUSIC MAN" BY BARBARA COOK
(ORIGINAL BROADWAY CAST) "THE MUSIC MAN"
WRITTEN BY MERIDITH WILSON AND WAS A SMASH HIT IN 1957.
M.WILSON.CHART HIT NO.30.
B-SIDE J.KELLER.
A-SIDE LATER BEATLES COVERED
(WITH THE BEATLES / LIVE AT THE BBC / LIVE AT THE STAR-CLUB /
ANTHOLOGY 1 / DECCA AUDITION) |
BARBARA COOK |
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元々はブロードウェイミュージカル「The Music Man」で Barbara Cook と
Robert Preston のデュエットによって歌われていた曲。
Barbara Cook のヴァージョンは気品あるオペラ風に歌われている。
その後1962年に映画化もされそこでは Shirley Jones が歌った。
Barbara Cook ヴァージョンをカヴァーしたのが Miss Oklahoma だった
Anita Bryant で、これは彼女にとって初のヒット曲となった。
因みに映画が公開された1962年には Valjean によって
インストヴァージョンもリリースされ、よりポピュラーとなった曲だ。 |
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PEGGY LEE |
- TILL THERE WAS YOU / BUCKET OF TEARS (UK CAPITOL 15184)
- EP: LATIN ALA LEE ! (UK CAPITOL EAP7 1290 WITH PIC SLEEVE)
Include Tracks: Till There Was You, Dance Only With Me,
I Am In Love, The Party's Over.
- LP : LATIN ALA LEE ! (CAPITOL T-1290) |
1961 JAMESTOWN, NORTH DAKOTA.FEMALE JAZZ SINGER.
ORIGINAL RECORDED AS "THE MUSIC MAN" BY BARBARA COOK
(ORIGINAL BROADWAY CAST) "THE MUSIC MAN"
WRITTEN BY MERIDITH WILSON AND WAS A SMASH HIT IN 1957.
M.WILSON.
A-SIDE LATER BEATLES COVERED
(WITH THE BEATLES / LIVE AT THE BBC / LIVE AT THE STAR-CLUB /
ANTHOLOGY 1 / DECCA AUDITION) |
Peggy Lee のこのカヴァー曲はイギリスのみシングルカットされており
EP 盤までリリースされている。Paul によると Peggy Lee のヴァージョンを
聴いてこの曲を知ったそうである。Beatles ファンには不評な Paul の
スタンダード趣味だが何故か好きな方も多いようだ。
「アンプラグド」で仕上げられた Beatles 版がこの曲の完成型と
言えるのかも知れない。ライヴではバンド形式で演奏されているが、
その時々で色々な表情を見せる George のギターワークを聞き比べる
のも一興。 |
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PLEASE MISTER POSTMAN |
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下は参考アルバム (TAMLA T-228) |
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MARVELETTES |
- PLEASE MR. POSTMAN / SO LONG BABY (TAMLA T-54046 W/PIC SLEEVE) |
1961 MICHIGAN.R & B GIRL GROUP.
NICE GIRL POP DANCER ALLTIME MASTERPIECE..
DOBBINS-GARRETT-BRIANBERT.CHART HIT NO.1.
B-SIDE EMOTIONAL R & B BALLAD.YOUNG-BRIANBERT.
BOTH SIDES PROD BY BRIANBERT.
Members : Gladys Horton, Georgeanna Marie Tillman Gordon,
Wanda Young, Katherine Anderson, Juanita Cowart
A-SIDE LATER BEATLES COVERED (WITH THE BEATLES) |
Berry Gordy,Jr. にとって初の全米1位となった記念すべき名曲。
これがなければ後の Motown も語れないであろう彼に利益をもたらしてくれた
ミラクルヒットであった。高校時代からの友人達で結成されていた Marvelettes
だが Motown のオーディションの時に「オリジナル曲は持っていないのか?」
と訊ねられメンバーの Georgia Dobbins は友人のソングライター William Garrett
に曲を依頼した。William Garrett は「Please Mr. Postman」と言う Blues Song
を彼女に渡した。それを聴いた Georgia Dobbins は「歌詞を改作していいか」
と伝え、一晩がかりで新しい歌詞をつけた。そして完成させた曲をメンバーの
リーダーであった Gladys Horton に手渡して歌い方をアドヴァイスした。
その後 Georgia Dobbins は病気の母親の世話をするためにグループを
脱退する。この曲を聴いたプロデューサーの Brian Bert はとても気に入り
2週間のリハーサルを費やしてこの曲の録音を完成させた。
演奏をしたのは Motown Records のお抱えセッションバンドである
The Funk Brothers でありドラムは Marvin Gaye が担当している。
しかしこのオリジナルを聴けば聴くほど John Lennon は意識して
ヴォーカルスタイルを真似ていたことが良く解る。発音までが似ている。
また奇妙なエピソードとして、この名曲はその後複数のソングライタークレジット
が確認されている。
オリジナルの Tamla single では Dobbins/Garett/Brianbert となっており
Brianbert とはプロデューサーの Brian Bert である。しかし Beatles の
アルバムでは間違って Holland (Brian Holland) とクレジットされ
1974年の Beatles discography book ではHolland/Bateman/Berry Gordy
とされ、1992年にリリースされた Motown boxed set Hitsville USA:
The Motown Singles Collection では Dobbins/Garrett/Holland,/
Bateman/Gorman とクレジットされた。
さらに2006年の The Songwriters Hall of Fame では
Holland/Bateman/Gorman とされた。全米1位の大ヒット、Beatles のカヴァー、
そして Carpenters のリヴァイヴァルヒットでまたも全米1位と利益を
生み続ける不朽の名作だけに、利権取引も激しいようである。
Beatles は Helen Shapiro の前座を務めていた時に彼女が歌っているのを
聴いてこの曲を知ったそうである。Beatles 版は非常に重厚な仕上がり
になっている。曲の中心にどかっと根を下ろした John のダブルトラック
によるリードヴォーカル、また Paul と George のコーラスも力強い。
なおこの曲は1975年に Carpenters によって全米1位に輝いているのだが
その曲調は Beatles 版と対極的と言ってもいいほど軽快だ。
もしかしたらこの軽快さは Beatles 版を意識してわざと対極的なものを
作ったのかも? |
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ROLL OVER BEETHOVEN |
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CHUCK BERRY AND HIS COMBO |
- ROLL OVER BEETHOVEN / DRIFTING HEART (CHESS 1626) |
1956 SAN JOSE, CALIFORNIA.GREW UP IN St.LOUIS.
BEST KNOWN R & R SINGER SONG WRITER.R & R ALLTIME MASTERPIECE.
CHART HIT NO.29.
A-SIDE LATER BEATLES COVERED
(WITH THE BEATLES / LIVE AT THE BBC / LIVE AT THE STAR-CLUB /
ANTHOLOGY 1) |
「もしもギターリフに印税が入るのならば Chuck Berry は世界一の金持ちだ」
と言われるほど多くのロックンロールをスタンダード化させた素晴らしいリフを
次々と作り出した天才。その意味においてもベートーヴェンを超えた
存在である。またその個性的なギターパフォーマンスにおいても
正真正銘のエンターテイナーであった。彼から影響を受けていない
ロックンロールは稀有である。
George のヴォーカルはこういったロックンロールでも Shout することなく
淡々としている。しかしそれが George の持ち味なのだ。
間奏のギターもこなれていて、そつなくこなしている。通常は4小節の間奏だが、
ライヴでは8小節のロングヴァージョンもある。 |
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YOU'VE REALLY GOT A HOLD ON ME |
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MIRACLES |
- YOU'VE REALLY GOT A HOLD ON ME / HAPPY LANDING
(TAMLA T-54073) |
1962 DETROIT.R & B MASTERPIECE.
WM.ROBINSON.CHART HIT NO.8.
B-SIDE NICE SOUL DANCER WITH HORN.
W.ROBINSON-R.WHITE.
PROD BY SMOKEY.
A-SIDE LATER BEATLES COVERED
AS "YOU REALLY GOT A HOLD ON ME"
(WITH THE BEATLES / LIVE AT THE BBC / ANTHOLOGY 1) |
Produced by Smokey とラベル右にクレジットされたファーストプレスと
グループ名の下に Produced by Smokey とクレジットされたセカンドプレス。
全米8位にて R & B Chart ではどうどうの全米1位となった不朽の名作。
Beatles のカヴァーヴァージョンでは John と George のかけあいで
ピアノは George Martin が担当している。
オリジナルタイトルは「You've 〜」。George はソロになってから
「PURE SMOKEY」という曲を Smokey Robinson に捧げている。
Beatles はオリジナルのイメージそのままにカヴァーしており曲調は
DOO-WOPバラードに多く見られる「チッ・チッ・チッ」という6/8拍子である。
この曲では John のリードヴォーカルに対する George のハモリが重要な
キーポイントとなっている。さりげなくこなしているが結構難しいぞ。 |
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DEVIL IN HER HEART |
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YVONNE ALLEN
(AKA YVONNE VERNEE) |
DONAYS |
- DEVIL IN HIS HEART / BAD BOY (BRENT 7033) |
1962 DETROIT.NICE R & B GIRL GROUP.
FLIP R & B GIRL POP NORTHERN DANCER WITH SAX BREAK.
LEAD VOCAL BY YVONNE ALLEN (AKA YVONNE VERNEE WHO ARE WENT
ON TO RECORD WITH A RE-FORMED ELGINS IN '70S AND
LATER BECAME SOLO).BACK MUSICIANS WERE THE FUNK BROTHERS
(THE MOTOWN HOUSEBAND).DETROIT RECORDING.
BOTH SIDES WRITTEN BY RICHARD DRAPKIN.
(NO CREDIT PROD BY RICHARD "POPCORN" WYLIE).
A-SIDE LATER BEATLES REMAKE COVERED AS "DEVIL IN HER HEART"
(WITH THE BEATLES) |
クレジットこそ無いがこのシングルは Motown のセッションミュージシャンを
配して録音された名盤。通称 The Funk Brothers と呼ばれる Motown
お抱えミュージシャンが演奏しプロデュースは Richard Wylie が務めた。
この The Funk Brothers はセッションミュージシャンの通称だが
1962年当時のセッションドラマーは
William "Benny" Benjamin
Richard "Pistol" Allen
George McGregor
Clifford Mack
Marvin Gaye
の5人が担当しており、この曲で Marvin Gaye がドラムを担当した
可能性も高い。
因みにリードシンガーの Yvonne Allen は70年代に The Elgins が
再結成した時にも参加していて、その後はソロシンガーとして活躍した。
オリジナルの Donays は地元 Detroit のラジオ局が好意的にオンエアー
していたが Beatles がカヴァーした事により、広く世界中に知れ渡る事となった。
メデタシメデタシ。この曲のように原曲にちょっとしたアイデアを
加える事により、Beatles 流のアレンジで聴かせるのが巧い。
この曲といえばイントロの Ringo の絶妙なドラムやエンディングの
チャ〜ン(Gadd 9th) も Beatles 独自のアレンジ。 |
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MONEY (THAT'S WHAT I WANT) |
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BARRETT STRONG |
- MONEY (THAT'S WHAT I WANT) / OH I APOLOGIZE
(ANNA 1111)
(TAMLA T-54027 HORIZONTAL LINE LABEL 1st PRESS)
(TAMLA T-54027 GLOBE LABEL 2nd PRESS) |
1959 MISSISSIPPI.R & B SINGER SONG WRITER.
NICE R & B DANCER IN R & R ERA.ONE HIT WONDER.
A-SIDE J.BRADFORD-B.GORDY,Jr.PROD BY BERRY GORDY, Jr.
ARR BY ROGUEL DAVIS & SAMMY LOWE.CHART HIT NO.23.
A-SIDE LATER BEATLES COVERED
(WITH THE BEATLES / ANTHOLOGY 1 / DECCA AUDITION)
1959 MISSISSIPPI.R & B SINGER SONG WRITER.
NICE R & B DANCER IN R & R ERA.
A-SIDE J.BRADFORD-B.GORDY,Jr.PROD BY BERRY GORDY, Jr.
ARR BY ROGUEL DAVIS & SAMMY LOWE.
A-SIDE LATER BEATLES COVERED
(WITH THE BEATLES / ANTHOLOGY 1 / DECCA AUDITION) |
一応ラベルを6種類掲載しておく。そもそもが Berry Gordy, Jr. は
二人の姉 Anna Gordy (後に Marvin Gaye と結婚)と Gwen Gordy と
Roguel Billy Davis (AKA Billy Davis) が設立した Anna Records で
このレコードを作り Chess Records にそれをプレスさせて全国配給をした。
この曲は思いもよらずの大ヒットとなったが Chess Records に多くの利益を
取られてしまう。Smokey Robinson の助言もあり Berry Gordy, Jr. は自らの
レコード会社 TAMLA Records を $800 で設立。慌てて TAMLA Records
からも発売し利益を求めようとした。しかし火が付いてしまった Anna 盤の
勢いは凄まじく、サブタイトルの(THAT'S WHAT I WANT) を小文字にした
ヴァージョンも増量出荷されている。
推測だが写真1がファーストプレスで、写真2が増量盤だろうか。
写真2のラベルはラベル右の A Roguel Davis Production とその下の
コンダクターのデザインロゴの間にクレジットがない。
因みに Roguel Billy Davis (AKA Billy Davis) は Four Aims (後の Four Tops)
のメンバー&作曲家で Berry Gordy, Jr. のコラボレイター。
そして TAMLA の Horizontal Label でプレスしたほうはプロモーションの
必要もなく直ぐにお役御免となった。
ラベルが薄黄色のもの写真4は Boot と推測されるが定かではない。
その後ラベルデザインが変更された Globe Label でもプレスされ配給された
ものの、やはり Anna Label が全米に普及していた。
あくまでもヒットしたのは Anna 1111 だ。
後年 Motown 研究家&マニアコレクターによって TAMLA の Horizontal Label
の方は伝説の一枚と化したのは言うまでも無い。
もう一つ興味深いエピソードとして、この「MONEY (THAT'S WHAT I WANT)」
と Beach Boys「DON'T BACK DOWN」をモチーフにして Phil Sloan は
Fantastic Baggys の名曲「ANYWHERE THE GIRLS ARE」を書いた。
そしてその冒頭のファズのリフを引用したのが Kinks の「You Really Got Me」
であるのだから、この「MONEY (THAT'S WHAT I WANT)」無くしては
Surfin' & Hot Rod と British Beat の接点ですら無かったであろう。
1st アルバムに続き 2nd アルバムの締めも’ボス’のドスの効いた
へヴィーヴォーカルな曲だ。「TWIST & SHOUT」は割りとスッキリした
MIX だったが、これはグチャッとした印象のMIX になっているので
よりへヴィーに感じる。「TWIST〜」に増して最強の Shout だ。
John は1969年にも、Plastic Ono Band を率いてこの曲をライヴ演奏
しているが、1963年のJohn には及ばないみたいだ。
蛇足ですが Stereo と Monoral ではイントロのMIXにはっきり判る
違いがありますのでマニアはチェケラーッ(死語) |
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