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Original Intellectual Record Shop COOL HAND are go!
COOL HAND

古物商許可番号
第731269400017号
(広島公安委員会)

COOL HAND

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730-0802 Japan
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050-7550-5395

ビートルズ研究のとどめをさす!

 Please Please Me
  
ANNA (GO TO HIM)
ARTHUR ALEXANDER
- ANNA (GO TO HIM) / I HANG MY HEAD AND CRY (DOT 45-16387)
1962 ALABAMA.R & B SINGER.ARTHUR ALEXANDER.CHART HIT NO.68.
A-SIDE LATER BEATLES COVERED
(PLEASE PLEASE ME)
Arthur Alexander のロッカバラードを Beatles はストレートに
カバーしている。オリジナルの印象的なピアノによるリフは George Harrison の
リード・ギターが見事に再現している。2弦〜4弦を使いリフのメロディーを弾き
1弦の10フレットの'D'を鳴らし続けてピアノの雰囲気を醸し出す奏法は
ちょっとしたアイデアだが実に効果的である。しかし、この曲の最大の聴き所は
やはり John Lennon の哀愁漂うヴォーカル。
当時23歳にして、この貫禄は何なんだろう!。また、そのヴォーカルからは
オリジナルアーティストに対するリスペクトの気持ちがひしひしと伝わってくる。
 
CHAINS
COOKIES
- CHAINS / STRANGER IN MY ARMS (DIMENSION D-1002)
1962 NEW YORK.EX RAY CHARLES' THE RAELETTES.R & B GIRL POP TRIO.
THEY DID BACK UP WORK FOR NEIL SEDAKA, CAROLE KING, LITTLE EVA.
WRITTEN BY GOFFIN-KING.
PROD BY GERRY GOFFIN FOR KEVINE-KIRSHNER.
CHART HIT NO.17.
The forerunner of Ray Charles' Raelettes,
the original members : Margie Hendrix, Ethel "Earl-Jean" McCrea and Pat Lyles
A-SIDE LATER BEATLES COVERED
(PLEASE PLEASE ME)
元々は Ray Charles のバックアップシンガーだった彼女達だが、その後
Neil Sedaka や Carole King らのバックシンガーを務めデビューに至る。

オリジナルの淡々とした曲調を聴いていると、やはりこの曲のリードヴォーカル
は George Harrison しかいないよなあと思ってしまう。
オリジナルのイントロはコードストロークによる何でもないものだが、
これでは物足りないと思ったのだろう。
John のハーモニカの印象的なフレーズが曲の冒頭を飾っている。
(BBC ではオリジナルと同じコードストロークのみ。)
アクセントとして入っているブラスによるリフはコードストロークにより
再現している。一聴して聴き逃してしまうような細かい事だがこういう事が
曲の出来を左右するのではなかろうか?
歌いだしの3部コーラスのところがこの曲の命だと思うが、
Beatles のコーラスは完璧と言っていい位に見事だ。
因みに、George はソロの歌い出し部分を1番と2番で歌詞を逆に歌っている。
オリジナルは「Can(*) Bileave Me When I Tell You」が1番、
「I Wanna Tell You Pretty Baby」が2番となっている。            
(*):Beatles 版は「Please Bileave Me When I Tell You」と歌っている。
 
BOYS
SHIRELLES
- TOMORROW / BOYS (SCEPTER 1211 1st PRESS)

- WILL YOU LOVE ME TOMORROW / BOYS (SCEPTER 1211 2nd PRESS)
1960 NEW JERSEY.R & B GIRL GROUP.
FIRST NO.1 SONG FOR WRITTERS CAROLE KING & GERRY GOFFIN.
ALLTIME MASTERPIECE.CAROLE KING-GERRY GOFFIN.
ARR BY CAROLE KING.CHART HIT NO.1.
B-SIDE LUTHER DIXON-WES FERRELL.
BOTH SIDES COND BY LUTHER DIXSON.
B-SIDE LATER BEATLES COVERED
(PLEASE PLEASE ME / ANTHOLOGY 1)
ファーストプレスの A面はシンプルに「TOMORROW」だったが、
その後「WILL YOU LOVE ME TOMORROW」と変えて全米1位となった。
ファーストプレスはかなりレアです。元 Four Buddies の Luther Dixon を
プロデューサーに迎えたこのシングルのA面は Carole King & Gerry Goffin
にとって初の全米1位となった記念すべき曲。元々はカントリー調だった
この曲を Carole King が録音時にポップにアレンジしなおして Luther Dixon が
プロデュースを完成させた逸話を持つ。そのB面をカヴァーする
Beatles も Luther Dixon のセンスを知っての事だろう。

なだれ込んでくるイントロからフェイドアウトするまで実に勢いのある演奏だ。
オリジナルは軽い感じのアップテンポだが、Beatles 版はオリジナルに
比べてへヴィーな仕上がりだ。間奏の George のリードギターも曲の勢いに
負けないフレーズを作り上げている。
自分のヴォーカル曲だからでは無いだろうが、Ringo のドラムはフィルインを
多用して曲の盛り上げに一役買っている。
Ringo のヴォーカルもノリノリ(死語)で実に楽しそうな雰囲気が伝わってくる。
 
BABY IT'S YOU
SHIRELLES
- BABY IT'S YOU / THINGS I WANT TO HERE ( PRETTY WORDS )
(SCEPTER 1227)
1961 NEW JERSEY.R & B GIRL GROUP.ALLTIME MASTERPIECE..
MACK DAVIS-BARNEY WILLIAMS-BERT BACHRACH.
ARR BY BERT BACHRACH.CHART HIT NO.8.
B-SIDE MELODIC GIRL POP.
WILLIE DENSON-FRED ANISFIELD.ARR BY ALPA.
A-SIDE LATER BEATLES COVERED
(PLEASE PLEASE ME / LIVE AT THE BBC)
写真では小さいので見えにくいと思うが、ファーストプレスはラベル右下の
レコードナンバー 1227 の下にマトリクスナンバー MO8W 3638 が
クレジットされており、西海岸盤もしくは増量プレス盤はそれが無い。
タイトルロゴもそれに合わせて若干太くなっている。
元々は Burt Bacharach-Hal David によって書かれ Barney Williams に
歌わせた「I'LL CHERISH YOU」が原題。その曲を Luther Dixon が気に入り
その曲のデモテープのインストに Shirelles メンバーの Shirley Alston が
歌入れをしたのがこの名曲。1961年でこのエコー処理は特筆される。
エコーを効かせたムーディーなバックトラックの中、感傷的なヴォーカルが
浮き上がっており、こみ上げてくる感情は増長させられる。
また間奏部分のチープなオルガンも哀愁を漂わせる。
あまりにも A-SIDE のインパクトが強かったために B-SIDE について
語られる事も少ないが、こちらも出来の良いガールポップである。
彼女達のヒット曲群は Scepter Records に大きな利益をもたらしたものの、
彼女達には恩恵が少なかった。
それが原因で後に彼女達は Scepter Records 相手に訴訟を起こした。
しかし訴訟中にメンバーは他のレコード会社に移籍もできないどころか
活動出来なくなってしまったために Live Member だった Sandi Sheldon
こと Kendra Spotswood は Kenni Woods 名義で Philips Records と契約し
Northern Soul シングルをリリースするに至った。
レコードディーラー的には美味しい話だが、当時のメンバーは辛い日々を
送ったことだろう。

Beatles は(特に John のヴォーカル曲)曲の髄を引き出して、
Beatles のオリジナルにしてしまう。曲のやっつけ方が実に巧みなのだ。
ANNA に続くロッカバラードのこの曲ももう Beatles のオリジナルと
言っていい位に「Beatles 曲」の地位を確立してしまった感がある。
この曲は…、John の「ウォッホ〜ン」で決まり!
 
A TASTE OF HONEY
LENNY WELCH
- A TASTE OF HONEY / THE OLD CATHEDRAL (CADENCE 1428)
1962 NEW JERSEY.BLACK MOR SINGER, VOCALIST.
A-SIDE ORIGINALLY RECORDED BY BOBBY SCOTT IN 1960.
A-SIDE LATER BEATLES COVERED
(PLEASE PLEASE ME / LIVE AT THE BBC / LIVE AT THE STAR-CLUB)
オリジナルは映画のタイトルソングであるこの曲、Beatles は1962年の
Lenny Welch のヴァージョンをモデルにしているようだ。
Paul 好みのこの手のスタンダード曲は Beatles ファンには不評だが…。
3拍子って結構演奏が難しいと思うのだが、デビュー前からの得意とあって
そつなく纏められている。
 
参考シングル
MARTIN DENNY AND HIS ORCHESTRA
- A TASTE OF HONEY / THE BRIGHTER SIDE (LIBERTY 55470)
1962 INST VERSION.COOL PIANO JAZZ WITH VIBE & PERCUSSION.
A-SIDE ORIGINALLY RECORDED BY BOBBY SCOTT IN 1960.
SCOTT-MARLOW.
B-SIDE DAVID GATES.BOTH SIDE PROD BY SW.
A-SIDE LATER BEATLES COVERED VOCAL VERSION
(PLEASE PLEASE ME / LIVE AT THE BBC / LIVE AT THE STAR-CLUB)
かっこいいピアノジャズをメインに Martin Denny 特有の Vibe と
Percussion が素晴らしい Coolness を生み出す傑作ヴァージョン。
  
参考アルバム
BOBBY SCOTT
- LP: A TASTE OF HONEY (ATLANTIC 1355)
1960 JAZZ PIANIST.HE WROTE TITTLE SONG FOR NOVEL, MOVIE.
AND AFTER REMAKED IT BY MARTIN DENNY.
TITLE SONG LATER BEATLES COVERED
(PLEASE PLEASE ME / LIVE AT THE BBC / LIVE AT THE STAR-CLUB)
こちらが作者本人のオリジナル。この曲は元々彼がイギリス女優の
Shelagh Delaney のために1958年に書いた曲で小説「A TASTE OF HONEY」
の映画化によりこのタイトルソングは広く知れ渡った。
その後 Martin Denny が逸早くカヴァーしている。
因みに Bobby Scott は1970年に Robert William Scott 名義で Warner Brothers
でもセルフカヴァーしている。
 
TWIST AND SHOUT
TOP NOTES
- TWIST AND SHOUT / ALWAYS LATE (WHY LEAD ME ON)
(ATLANTIC 45-2115)
1961 PHILADELPHIA.R & B VOCAL UP BEAT DANCER ORIGINAL VERSION.
LATER ISLEY BROTHERS COVERED AND HAD CHART HIT NO.17 IN 1962.
BERNS-MEDLEY (BERT RUSSELL BERNS-PHIL MEDLEY).
B-SIDE NICE DREAMY DOO-WOP.GUYTON-NAVARRO-MARTIN.
SUPERVISED BY PHIL SPECTOR.ARR & COND BY TEDDY LANDAZZO.
A-SIDE LATER BEATLES COVERED
(PLEASE PLEASE ME / LIVE AT THE STAR-CLUB / ANTHOLOGY 1)
Top Notes は元々 Five Pearls のメンバーだった Derek Ray と
Guy Howard が結成した R&B ヴォーカルグループで
Five Pearls には若き David Cortez Clowney (aka Dave "Baby" Cortez)
も在籍していた。しかし Top Notes 結成時期に彼らは袂を分けている。
その後 Atlantic Records と契約した Top Notes は1960年から
1961年にかけて4枚のシングルをリリースするのだが本件シングルは
Atlantic Records でのラストシングルとなった。
本来なら Jerry Leiber & Mike Stoller が手掛ける筈だったのだろう、
当時 Leiber & Stoller の下で見習いをやっていた Phil Spector だが
金銭上の問題により Atlantic Records を去った Leiber & Stoller の
後釜として Phil Spector はプロデュースのチャンスを得る。
若き Phil Spector は Top Notes の他のシングルでもプロデュースを
手掛けたが、このシングルで彼が行ったプロデュースが「派手過ぎる」と
作者の Burt Russell を怒らせた。その結果 Isley Brothers に歌わせて
仕切りなおす事になったのだが、Isley Brothers ヴァージョンでは
Burt Russell 自らがプロデュースを担当し全米17位の大ヒットとなる。
当時 Phil Spector が仕掛けた「音の壁」はリスナーやクリエイター達にも
理解されるべくもなく、Burt Russell のとった行動は正しかったと言える。
ここでは Up Beat のダンサーにサックスブレイクが導入され、Isley Brothers
と聴き比べれば解るようにテンポもかなり速い。当然この段階では
Phil Spector の Wall Of Sound も発展段階にあり、バランスを試行錯誤
しながら音を詰め込んでいた。アレンジを担当した Teddy Randazzo も
Phil Spector の意図を模索しながらの作業だったであろう。
見え隠れする Phil Spector の狂気、作品をポピュラーヒットさせようとする
作者の Burt Russell と Atlantic Records の葛藤。それは親しみやすい
フックの導入であり、リスナーの意識に歩調を合わせる事。
ポピュラーミュージックが誰かの手によって進化しようとする瞬間がここにある。
因みにB面の Dreamy Doo-Wop は語られる事も少ないが名作である。
しかしその後のPhil Spector と Beatles の因縁を考えると、この1枚は
とても罪深い存在となる。もちろん当時 Beatles がカヴァーしたモデルは
下記の Isley Brothers である。
 
ISLEY BROTHERS
- TWIST AND SHOUT / SPANISH TWIST (I.B. SPECIAL INSTURUMENTAL)
(WAND WND-124)
1962 CINCINNATI.R & B VOCAL DANCER ALLTIME MASTERPIECE.
TOP NOTES COVER.PHIL MEDLEY-BERT RUSSELL.
PROD BY BERT RUSSELL.CHART HIT NO.17.
B-SIDE R & B STOMPER INST.BERT RUSSELL.
BOTH SIDES ARR BY TEACHO WILTSHIRE.A LUDIX PRODUCTION.
A-SIDE LATER BEATLES COVERED
(PLEASE PLEASE ME / LIVE AT THE STAR-CLUB / ANTHOLOGY 1)
この写真を見て解るように、元々はお笑いトリオだった通称アイズレー兄弟。
「ワテら浪速の3兄弟でっせ」的なポーズは微笑ましい。
こちらは改めて聴くとホノボノとした演奏で、いかに TOP NOTES ヴァージョンで
Phil Spector が狂気をみせたのかが解る。しかしエンディング近くで
Monkey Dance を促すかのようにエキサイティングな猿声を入れてる
あたりは、こちらのヴァージョンも狂気が伺える。
興奮、それは人間が猿に戻る瞬間。素晴らしい!
流行とは言え、いつの時代のダンススタイルですら人間の猿化(原始化)
である事は間違いないと気づかせてくれる名曲である。

初期のライヴで冒頭を飾っていたこの曲は、日本盤タイトルが
「ビートルズのテーマ」で無いのが不思議なくらいに初期 Beatles の
イメージを決定付けている。こういう単調な曲はそのバンドの力量が
顕著に現れると思うのだがイントロからエンディングまでの完成度は実に
お見事である。デビュー前からの得意ナンバーであったが、
1発で決める Beatles の力量は当時のビートグループの中でも上位に
位置するのではなかろうか。
因みに演奏の勢いは Live At The Star-Club のヴァージョンが最高かな?!。
じつにガレージパンクしてます。
  
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